YouTubeパートナープログラム(YPP)で不承認になるのはつらいものです。何か月もかけて基準を目指してきたあとならなおさらです。よい知らせは、不承認は最終決定ではなく、何が問題だったのかをYouTubeがある程度教えてくれることです。このガイドでは、判断の読み方、YouTubeがふつうそれで何を言おうとしているか、再審査請求と再申請のどちらを選ぶかを説明します。
まず、不承認が本当に意味すること
YouTubeヘルプによると、不承認とは、チャンネルのかなりの部分がYouTubeのポリシーとガイドラインを満たしていないと審査担当者が判断したということです。何かを変える前に、次の点を受け止めておきましょう。
- チャンネル単位の判断です。 審査担当者は動画1本ではなく、チャンネル全体を見て判断します。
- 違反警告ではありません。 動画はそのまま残り、チャンネルもこれまでどおり使えます。まだYPPで収益を得られないというだけです。
- 数字を満たすことは、もともと審査のすべてではありません。 登録者数と総再生時間で申請の資格が得られます。審査では、コンテンツが収益化ポリシーに沿っているかが確認されます。
YouTubeヘルプによると、審査担当者はすべての動画を確認できないため、主なテーマ、再生回数の多い動画、最新の動画、総再生時間の中で最も大きな割合を占める動画、動画のメタデータ(タイトル、サムネイル、説明)、「概要」セクションを重点的に見ることがあります。この一覧を覚えておきましょう。最初にどこを見るべきかがわかります。
不承認のメールの読み方
メールは手元にあるいちばん役に立つ資料です。YouTubeヘルプによると、メールにはチャンネルが違反した具体的なポリシーが書かれています。判断はYouTube Studioの「収益化」でも確認できます。
ゆっくり読んで、次のことを書き留めましょう。
- ポリシーの正確な名前。 「再利用されたコンテンツ」と「量産型のコンテンツ」では、直し方がまったく違います。
- 受け取った日付。 再審査請求の期限も、再申請までの待ち期間も、この日付のあたりから数えます。
- 初めての不承認かどうか。 待つ期間が変わります。
メールに書かれている以上のことを推測しようとしないでください。ポリシーが1つ書かれているなら、取り組むべきはそれです。慌ててチャンネル全体を作り直すと、新しい問題を生むことがよくあります。
よく指摘されるポリシー
YouTubeのチャンネル収益化ポリシーは、コミュニティ ガイドラインに加えて守る必要があるルールです。不承認のあとにクリエイターがよく突き当たるのは次のものです。
再利用されたコンテンツ
YouTubeヘルプによると、YouTubeや他の場所にすでにあるコンテンツを、独自の解説、大幅な変更、教育的または娯楽的な価値を十分に加えずに転用しているチャンネルが対象です。まとめ動画、ストーリーのほとんどないクリップ、再アップロードが典型的な例です。元のクリエイターの許可があっても対象から外れるわけではありません。それだけで大きなテーマなので、メールにこのポリシーが書かれていたら、詳しく調べてください。
量産型のコンテンツ(旧「繰り返しの多いコンテンツ」)
2025年7月15日、YouTubeは「繰り返しの多いコンテンツ」ポリシーの名称を「量産型のコンテンツ」に変え、繰り返しの多いコンテンツや大量生産されたコンテンツが対象であることを明確にしました。ポリシーのページでは、テンプレートで作られたように見えるコンテンツについて説明しています。YouTubeヘルプによると、各動画の大部分が違っていれば同じイントロやアウトロを使うのは問題なく、シリーズも動画ごとに焦点がはっきり違えば問題ありません。認められないのは、ほぼ同じ動画が並ぶチャンネルで、ありきたりなテンプレートで作られ、大量生産の印象を与えるAI生成コンテンツも含まれます。
そのほかのポリシーの問題
収益化ポリシーには、コミュニティ ガイドラインとプログラム ポリシーを守ることのほか、満足感の得られないコンテンツや不快なコンテンツ(たとえば、まとまったストーリーがなく衝撃だけに頼るコンテンツ)、クリエイターの責任についての項目もあります。メールにこれらのどれかが書かれていたら、ポリシーのページのその項目を全文読み、審査担当者に最も見られやすい動画と照らし合わせてください。
再審査請求か再申請か:道を選ぶ
選べる道は2つあり、仕組みはかなり違います。
| 再審査請求 | 直して再申請 | |
|---|---|---|
| 向いている場合 | 判断が間違っていると思う | メールの指摘がチャンネルの実際の問題を突いている |
| 期限と待ち期間 | 21日以内 | 初めての不承認なら30日後、2回目以降は90日後 |
| チャンネルの扱い | 現在の状態で評価されるので、先に動画を削除しない | 先に整理してから再申請する |
| うまくいかなかった場合 | 不承認の日から90日後に再申請できる | 次の挑戦までまた待つ |
再審査請求の道
YouTubeヘルプによると、再審査請求はYouTube Studioの「収益化」で再審査を請求する項目を選び、動画のURLを送って始めます。動画は次の条件を満たす必要があります。
- 長さが5分未満
- 限定公開で、請求するチャンネルに新しくアップロードしたもの
- 最初の30秒以内にチャンネルのURLに触れている
- 対応している言語で話しているか、自動生成ではない英語の字幕が付いている
- 再審査請求の内容は説明欄ではなく、動画の中だけで伝えている
動画では、プログラム ポリシーに触れ、チャンネル全体がどのようにポリシーに沿っているかを例を挙げて説明し、撮影、編集、ナレーションや吹き替えなど、コンテンツの作り方を見せるよう求められています。YouTubeヘルプによると、チームは14日以内に回答し、請求が認められればチャンネルは30日以内に承認されます。
1つ大事な点があります。YouTubeヘルプによると、再審査請求が認められなかった場合、再申請できるのは不承認の日から90日後です。初めての不承認なら、再審査請求をせずに再申請すれば30日で済みます。ですから再審査請求は反射的にするのではなく、審査担当者が間違えたと本当に確信できるときにしましょう。
再申請の道
YouTubeヘルプによると、初めて不承認になった場合は、不承認のメールから30日後に再申請できます。2回目以降の不承認や、以前に再申請したことがある場合は、90日待つ必要があります。審査そのものは通常1か月ほどかかります。
待つ期間はチャンネルを変えるために使いましょう。同じチャンネルのまま再申請しても、たいてい同じ結果になります。
落ち着いて進める手順
これから数週間で進められる計画です。
- 行動する前に1日おく。 メールを読み、ポリシーの名前と日付を書き留め、それ以外は何もしません。
- 再審査請求か再申請かを決める。 指摘されたポリシーにチャンネルがすでに沿っていると本当に思うなら、21日以内に再審査請求し、その前に何も削除しないでください。そうでなければ、再申請の道を選びます。
- 審査担当者に最も見られやすい動画を書き出す。 再生回数の多い動画、最新の動画、総再生時間の多い動画、そして主なテーマを決めている動画です。
- 1本ずつ、指摘されたポリシーと照らし合わせる。 再利用されたコンテンツなら、元の素材からは得られず、あなたからだけ得られるものは何かを考えます。量産型のコンテンツなら、その動画をほかの自分の動画と入れ替えても誰も気づかないのではないかを考えます。
- 動画を仕分ける。 問題のないものは残します。微妙なものは編集するか作り直します。明らかにポリシーに違反しているものは非公開にするか削除します。YouTubeヘルプでも、再申請の前にポリシーに違反している動画を編集または削除することをすすめています。
- 動画のまわりの言葉を直す。 タイトル、説明、サムネイル、タグ、「概要」セクションも審査の対象です。チャンネルが何を加えているのかを正確に伝えるようにしましょう。
- 承認してほしいチャンネルの姿を示す新しい動画をアップロードする。 最新の動画は審査の重点のひとつなので、次の数本はとくに重く見られます。
- 基準をもう一度確認する。 削除した動画は、その総再生時間も一緒に持っていきます。再申請の前に、まだ資格があるか確かめましょう。
- 再申請できる日になったら再申請する。 そのあとは、待つあいだもいつもどおり投稿を続けましょう。
YouTubeヘルプは、チャンネルを直しても承認が約束されるわけではないと正直に書いています。ただ確実にいえるのは、次の審査担当者が、前回示された理由に応えたチャンネルを見ることになる、ということです。
当サイトの「収益化チェッカー」でできること
「収益化チェッカー」では、自分のチャンネルが不承認になった理由はわかりません。YouTubeがそれを伝えるのは、メールとStudioだけです。このツールでできるのは、同じ形式のほかのチャンネルがどうなっているかを見ることです。
チャンネルURL、@ハンドル、動画URLのいずれかを貼り付けると、チャンネルの最近の動画と一緒にYouTubeが送ってくる公開の広告シグナルを読み取り、「メンバーになる」ボタンの有無を確認します。結果は「収益化している可能性が高い」「収益化していない可能性が高い」「判定できません」のいずれかで、信頼度と根拠になったシグナルも添えます。ログインは不要です。
これは調べものに役立ちます。似たことをしているチャンネルが収益化しているなら、それぞれの動画のどれだけが本人の声、映像、構成なのかを研究しましょう。限界もあります。
- 読み取るのは、ある時点、ある地域での公開シグナルです。チャンネルの状態を正式に確定できるのはYouTubeだけです。
- 収益化しているチャンネルでも、そのやり方が安全だという証拠にはなりません。チャンネルは再審査されることがあります。
覚えておきたいこと
- 不承認のメールにはポリシーの名前が書かれています。すべてを一度に直すのではなく、まずそこから直しましょう。
- 再審査請求は、間違いだと思う場合にだけ21日以内に行い、その前に動画を削除しないでください。
- 再審査請求が認められないと90日待つことになります。初めての不承認なら30日で再申請できることと比べて判断しましょう。
- 審査担当者が重点的に見るのは、主なテーマ、上位と最新の動画、メタデータ、「概要」セクションです。
- 動画を削除すると、その総再生時間も消えます。再申請の前に資格を確認しましょう。