チャンネルでいちばん人気の動画を見てわかるのは、一度起きたことです。チャンネル全体を調べると、そのチャンネルが意図してやっていることがわかります。どのくらいの頻度で公開しているか、どんな動画がうまくいっているか、伸びているのか惰性で続いているのか、です。この手順は公開データだけを使うので、自分のチャンネルにも他人のチャンネルにも使えます。初めてなら30分ほどかかります。
ステップ1:何を知りたいかを決める
「このチャンネルを分析する」では漠然としすぎて終わりがありません。まず問いを1つか2つに絞りましょう。問いによって、大事な数字が決まるからです。たとえば次のような問いです。
- 同じジャンルのこのチャンネルは、なぜ自分のチャンネルより速く伸びているのか
- このチャンネルでいちばん成果が出ているのはどんな動画か
- このチャンネルはいまも活発に伸びているのか、それとも昔のヒットで食べているのか
- 似た動画を作ったら、現実的に何回くらい視聴されるか
問いは書き留めておきましょう。最後にまた戻ってきます。
ステップ2:基本情報を集める
まずはチャンネル単位の事実から始めます。
- 登録者数。 YouTubeは省略した公開の数を表示します。YouTubeヘルプによると、登録者12,345人は12.3K(日本語表示では1.23万人)と表示されるので、おおよその数として扱いましょう。
- 合計の視聴回数と動画の本数。 2つを合わせると通算のおおよその平均がわかります。これはステップ4で最近の動画と比べます。
- チャンネルの登録日。 登録者数が同じでも、5年目のチャンネルと5か月目のチャンネルでは歩んでいる道がまったく違います。
- 国、リンク、「概要」セクション。 チャンネルが自分をどう見せているか、視聴者をどこへ案内しているかがわかります。
- 「メンバーになる」ボタン。 メンバーシップを有効にできるのはパートナーのチャンネルだけなので、YouTubeパートナープログラムに参加していると考えられます。
ステップ3:投稿のリズムを描き出す
最近の20〜30本の公開日を、長尺動画とショートに分けて書き出します。見るのは次の点です。
- 頻度。 1か月に何本投稿しているか、そのペースは安定しているか。
- 空白。 長い休みがあったか、その後の視聴回数はどうなったか。
- ペースの変化。 月2本から週2本に変わったチャンネルは、戦略を変えています。それがいつかを書き留めます。
- 曜日と時刻。 決まった予定で公開しているチャンネルもあります。「3週間前」といった表示ではなく、正確な公開時刻を確認しないと気づけません。
ステップ4:最近の成果と通算の成果を比べる
チャンネルが伸びているかどうかがわかるのは、このステップです。
- 最近の長尺動画10本(ショートは除く)の視聴回数を取り出します。
- 中央値を求めます。小さい順に並べて真ん中の値を取ります。1本のバズった動画で平均はふつうの値よりずっと高くなることがあるので、平均ではなく中央値を使います。
- 中央値を、ステップ2の通算の平均と比べます。
仮の数字で例を示します。あるチャンネルは200本の動画で合計400万回視聴されているので、通算の平均は20,000回です。最近の10本の中央値は45,000回です。最近の動画がチャンネルのこれまでより成果を出しているので、最近の取り組みの何かがうまくいっています。もし最近の中央値が6,000回なら、そのチャンネルは昔のヒットで食べていることになります。
経過日数には注意しましょう。いちばん新しい動画はまだ視聴を集めている途中なので、公開から数日しかたっていない動画は除くか、同じ経過日数で比べてください。
ステップ5:タイトルとサムネイルはまとめて見る
タイトルとサムネイルを1本ずつ評価するのはやめましょう。最近の15〜20本を、チャンネルページでの見え方のとおりに並べ、パターンを探します。
- 繰り返される形式。 「Xを30日間やってみた」のように、同じタイトルの組み立てを何度も使っているか。
- サムネイルのスタイル。 フィードの中でそのチャンネルだとわかる、一貫したレイアウト、色、顔、文字のスタイルがあるか。
- 成果の出た動画の共通点。 最近の動画で視聴回数が多い上位3本に印を付けます。そのタイトルとサムネイルにあって、弱い動画にないものは何か。
- タイトルとサムネイルの役割分担。 サムネイルはタイトルが言っていないことを見せているか、それとも同じことを繰り返しているか。
いちばん多くを学べるのがこのステップです。視聴者がクリックするかを決める前に目にするのは、このパッケージだからです。
ステップ6:タグ、説明、チャプターを確認する
タグは再生ページには表示されませんが、公開データです。YouTubeヘルプによると、動画が見つけられるためにはタイトル、サムネイル、説明のほうが重要で、タグの役割はわずかです。主に、つづりを間違えやすいテーマで役立ちます。ですから、他のチャンネルのタグをまねても成果は期待できません。クリエイターが自分のテーマをどう表現しているかを知る窓として使いましょう。
説明とチャプターのほうが多くを教えてくれます。次の点を見ましょう。
- 説明の最初の数行がどう書かれているか。視聴者が最初に目にする部分です
- チャプターを使っているか、どんな名前を付けているか
- どの言語の字幕を用意しているか。チャンネルがどんな視聴者に届けようとしているかのヒントになります
ステップ7:形式と長さを書き留める
最近の動画を形式ごとに分け、それぞれのグループの成果を確認します。
- 長尺動画とショート
- 長さ:短い(8分未満)、中くらい、長い
- シリーズものと単発の動画
- ライブ配信とプレミア公開
YouTubeヘルプによると、8分以上の収益化された動画にはミッドロール広告を入れられます。ですから、収益化しているチャンネルの動画が8分を少し超えたあたりに集まっているなら、その長さは内容だけでなく、広告のための判断でもあるかもしれません。長さがある範囲に集中しているなら、それはおそらく意図した選択で、注目する価値があります。
公開データでわかること、わからないこと
結論を出す前に、限界を正直に認めておきましょう。
| 公開されていて見られるもの | 非公開で所有者だけが見られるもの |
|---|---|
| 視聴回数、高評価数(非表示でなければ)、コメント数 | 総再生時間と平均視聴時間 |
| 正確な公開時刻と動画の長さ | 視聴者維持率 |
| タイトル、サムネイル、説明、タグ、チャプター | インプレッション数とクリック率 |
| 投稿のリズムと形式 | トラフィック ソースと検索語句 |
| 登録者数(丸めた数)と合計の視聴回数 | 収益、RPM、視聴者の属性 |
つまり、チャンネルが何を公開し、何回視聴されているかは見えても、視聴者がなぜクリックしたのか、どれだけ長く見たのかは見えません。視聴回数が少ない動画のほうが、大きな動画よりずっと長く視聴者を引き留めていたかもしれません。視聴者維持率やクリック率についての結論は、どれも推測として扱いましょう。
ステップ8:自分ならどうするかを書く
最後は出発点に戻ります。ステップ1の問いに2〜3文で答え、試してみることを1つか2つ書き出しましょう。たとえば「最近の成果の出た動画はどれも、タイトルの最初の3語で具体的な商品名を出している。次の2本で試してみる」といった形です。次の行動が何も変わらない分析は、ただ眺めていただけです。
当サイトの「データビューアー」でできること
この手順で使う数字の多くはYouTubeの複数のページに散らばっていて、タグや正確な公開時刻のように、ページに表示されないものもあります。「データビューアー」はそれらを1つの表にまとめます。
- チャンネルの場合: 登録者数、合計の視聴回数、登録日、国、確認済みかどうか、メンバーシップの有無、チャンネルページのリンク、最近の動画と投稿頻度。
- 動画の場合: タイトル、視聴回数、高評価数、コメント数、長さ、自分のタイムゾーンでの正確な公開時刻、カテゴリ、タグ、チャプター、字幕の言語、埋め込みの可否、ブロックされている国。
- どの値にも出典のバッジが付くので、YouTubeから読み取った値と当サイトが計算した値を見分けられます。たとえば30日あたりの投稿数は推定と表示されます。
- どの値やセクションもコピーでき、すべてをCSVやJSONで書き出して自分の表計算ソフトで使えます。
限界もあります。
- 表示するのは公開データだけです。総再生時間、視聴者維持率、クリック率、トラフィック ソース、収益は、所有者以外は見られません。
- 登録者数は、YouTubeの表示と同じく丸められています。非表示の高評価数は取得できないと表示されます。
- 結果はどれも、表示された時刻の記録です。数字がYouTubeの表示より少し遅れることがあります。
- 中央値の計算、最近と通算の比較、サムネイルを並べての検討は、自分で行う必要があります。
覚えておきたいこと
- 問いから始めましょう。そうしないと、数字を集めても何も学べません。
- 勢いを判断するには、通算の合計ではなく、最近の動画の中央値を使いましょう。
- タイトルとサムネイルは1本ずつではなく、まとめて見て初めて意味がわかります。
- 公開データでわかるのは、チャンネルが何をしているかで、なぜうまくいくかではありません。結論は自分の動画で試しましょう。